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ウバ

ウバ

ウバという種類の紅茶をご存知ですか?その名を最初に有名にしたのは、「紅茶王」のトーマス・リプトンでした。紅茶の大量生産に挑戦するため、ウバで直接茶園の経営を手がけ成功をおさめたのです。
ウバは高地で作られるお茶なのでタンニンを多く含み、刺激的な渋みがあります。したがって少し癖のある深い苦味を持っており、多種多様な香りを放ちます。
水色はルビー色で、濃くいれるとカップに注いだ際に水面の淵が「ゴールデンリング」と呼ばれる金色の輪が描きだされるのもこの紅茶の特徴のひとつでしょう。
ウバには、7月から8月にかけてインド洋を渡って南西モンスーンが吹き、その影響で霧が発生します。
また茶葉の収穫は一年中行われていますが、クオリティシーズンは霧が発生する7月〜9月頃となっています。山脈を越えてきたその風で霧が払われ、直射日光が一気に茶葉を乾かします。この環境が、さわやかさとフルーティーな甘みを持った香りと刺激的な強い渋みを茶葉に与えているのです。
クオリティーシーズンの茶葉は、なんといってもブラクティーで味わうのがおいしいです。特有の香り、刺激的な渋みが十分に堪能できることでしょう。
クオリティーシーズン以外の茶葉は、黒みがかった深い赤色の水色と濃厚さを感じる強い渋みがあり、フラワリーな芳香はバラの香りにたとえられることが多いようですね。
イギリス人の最も好む味でもあり、英国の伝統ミルクティーを楽しむのに適した紅茶です。