種類
ダージリン
「ダージリン」・・この名前の紅茶は聞いたことのある方も多いのでは?
ダージリン・ティー (Darjeeling tea) は、ダージリン地方で生産される紅茶の総称のことです。また時に「紅茶のシャンパン」とも呼ばれ、セイロンのウバ、中国のキームンと並び世界の三大紅茶と称されています。
特徴としては水色が明るく、紅茶の中でも特に香りを重視される紅茶。香りを楽しむためストレートティーで飲まれることが多いようです。
高級なダージリンにはマスカテルフレーバー(マスカットフレーバー)と呼ばれる特徴的な強い甘い香りがあり、この香りの良し悪しが茶葉の価値を決めているといっても過言ではありません。
また、比較的強い渋みを持っていることも特徴にあげられますが、この渋みは決してマイナスではなく、深みのある味を与える好ましいものです。
ダージリン紅茶(特にファーストフラッシュやセカンドフラッシュ)を淹れる際は、短時間でかなり強い渋みや苦味が出ることが多く、茶の抽出は基本的に短めで終わらせるのが良いのだそうです。
紅茶は一般に茶葉を完全に酸化発酵させたものですが、このダージリンでは発酵の浅いものが少なくないそうです。特に春摘みのファーストフラッシュではほとんど発酵をさせず、緑茶に近い香りを持つものもあるのだとか。
現在市場に「ダージリン」の名称で出回っている茶葉は実際の生産量よりかなり多いようで、ダージリンの名前を騙った偽物やほんの少量しかダージリン紅茶が含まれていない劣悪品の類が出回っているのではないかといわれているそうです。