紅茶の産地
世界で生産され、消費されているお茶の中でもっとも多いのは紅茶です。世界20数カ国で生産されており、お茶の全生産量の約70%を占めているのです。
紅茶は、現在インドやスリランカを中心に、マレーシアやインドネシアなどの東南アジア、ケニア・ウガンダなどのアフリカとトルコ・イランなどの中東まで世界中で生産されています。
それらの地域の特徴は、熱帯・亜熱帯などの高温多湿。年間1500〜2000ミリ以上の降水量が必要となってきます。
茶樹は寒いところ、また乾燥したところでは育ちません。 紅茶がおいしく育つには、高温と豊富な水が絶対条件になってくるのです。
赤道を中心として、北緯45度から南緯35度まで広がる産地は、ティーベルト地帯ともいわれ、盛んに紅茶が生産されています。
特に、インド南部やスリランカなど、赤道と北緯30度の間で良質な茶樹が育ちます。現在では南は南アフリカから、北はトルコやグルジアなどの黒海東岸部までかなり広範囲で生産されています。
では、たくさんある産地の中から、代表的な産地をご紹介致しましょう。
●インド
インドは紅茶の生産量世界一を誇る国です。
栽培は、19世紀に宗主国イギリスによってアッサムで始められ、現在では世界のお茶の生産量のなんと30%近くを占めています。
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●スリランカ
インド洋に浮かぶ小さな島スリランカ。紅茶が好きな人は、その地形が紅茶のしずくに見えてくることもあるのでは?
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●ケニア
「ケニア」と聞いて、みなさんそれぞれイメージを持っているとは思いますが、紅茶の世界的な産出国ということはご存知でしたでしょうか?
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●中国
お茶の元祖であり、お茶文化の発祥の地である中国でも、さまざまな紅茶が作られているんですよ。
世界的にも有名な中国紅茶は完全発酵茶ですが、インドやスリランカ産の紅茶に比べてタンニンが少なく、渋みが少なく、驚くほど素直な味が楽しめるのが特徴的です。
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●インドネシア
紅茶生産量・輸出量ともに世界第4位です。
ジャワ島で生産されるジャワティーはアイスティーでもおなじみですよね。
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